現在のところ、日本からヨーロッパへ旅行する場合は、シェンゲン協定 を結んでいるフランスやイタリア、スイスなどの26ヶ国に関してはビザ申請が 必要ありません。
シェンゲン協定の26ヶ国とは:
ベルギー、ドイツ、フランス、ルクセンブル、オランダ、スペイン、ポルトガル、イタリア、オーストリア、ギリシャ、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、チェコ、エストニア、ハンガリー、リトアニア、ラトビア、マルタ、ポーランド、スロバキア、スロベニア、スイス、リヒテンシュタイン
ベルギー、ドイツ、フランス、ルクセンブル、オランダ、スペイン、ポルトガル、イタリア、オーストリア、ギリシャ、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、チェコ、エストニア、ハンガリー、リトアニア、ラトビア、マルタ、ポーランド、スロバキア、スロベニア、スイス、リヒテンシュタイン
Image by Rob984
地図の 青い部分 が、シェンゲン圏
オレンジ部分 は、現在はシェンゲン協定には加盟していないが、将来的に加盟する国々
新システム、ETIAS (エティアス) とは?
先日の欧州委員会の発表によると、日本の様に観光ビザが免除されている国民がヨーロッパの一部の国に入国する際、事前にインターネットでの承認申請が必要になるとの事です。
その新制度の名前が、 ETIAS (エティアス) と呼ばれるものです。
つまり、今後日本から 上の写真の青い国々(シェンゲン圏) へ旅行する場合は、事前に申請が必要になります。
ここ数年の間にアメリカへ入国した事がある方はご存知かと思いますが、アメリカの電子渡航認証システム ESTA (エスタ) と似たような感じだと言うと分かりやすいでしょう。
申請方法は?
ステップ 1:
名前や渡航目的、犯罪歴の有無を専用のホームページから申請。
ステップ 2:
その後、欧州警察機構(Europol ・ユーロポール)などのデータと照合して問題がなければ承認。
という様に、申請はオンラインで行うだけなのでとても簡単です。
手数料と有効期限
手数料が 5ユーロ (約590円)で、5年間有効 です。
ちなみに、アメリカの エスタ の費用は、14ドルで、認証許可を受けた日から 2年間有効 ですので、それと比べると良心的な感じはあります。
いつから導入?
導入は、2020年から。
「なんだ~、今すぐじゃないんだ?!」
と思った方も多いかと思いますが、約3年後です。
クルーズ旅行は1年前くらいから計画をされる方も多いと思いますので、あっという間に導入時期になりそうな気がします。
まとめ:
新制度が導入される前後は、何かとトラブルが発生する事も予想されますので、その時期は避けたいものです。
私の経験上、特にヨーロッパの場合は日本とは違い、物事がスムーズに進まない事が良くありますので・・・
導入がスタートする 2020年まで あと3年。
その前に地中海クルーズなどの、ヨーロッパ方面のクルーズを計画してみるのは如何でしょうか?
おまけ:
ちなみに、ちょっとややこしいのが シェンゲン協定は EU (欧州連合) とは違うという点。
そのため、EU加盟国である イギリス と アイルランド は、シェンゲン圏ではないので、今回の エティアス は適応されません。
そして、EU加盟国ではないが、アイスランド、ノルウェー、スイス はシェンゲン圏である。
難しく考えず、EU (欧州連合) = シェンゲン圏 ではない という事を覚えておくと分かりやすいでしょう。