皆さん、ヴァージン という会社をご存知でしょうか?
日本では、ヴァージン・アトランティック航空 (Virgin Atlantic Airways)や、ヴァージン・レコード (Virgin Records)という名前なら聞いたことがあるかも知れません。
ヴァージンは、いくつもの会社を持っており、ヴァージン・グループ (Virgin Group)という名称でよばれています。
ヴァージン・グループとは?
ヴァージン・グループは、グループの創設者 サー・リチャード・ブランソン (Sir Richard Branson)がイギリス人ということもあり、イギリスでは多くのヴァージンサービスを展開しています。
その他にもアメリカやオーストラリアなど、世界中に子会社がある多国籍企業。
私が使っている携帯電話は Virgin Mobile なので、とても親近感のある名前です。
日本で言う、楽天グループやソフトバンク・グループの様なイメージかも知れません。
日本で言う、楽天グループやソフトバンク・グループの様なイメージかも知れません。
今では日本~ロンドン間の運行がなくなってしまい残念ですが、ヴァージン・アトランティック航空は機内での映画や音楽、アメニティーグッズなどのサービスの人気が高く、日本以外へ行く場合は今でもよく利用している航空会社です。
その他、鉄道会社 (Virgin Rail Group, Virgin Trains East Coast)もあり、それらは電車料金も安い為、イギリス国内旅行にもありがたい企業といったイメージですね。
ヴァージンのクルーズ会社
先日、そのヴァージン・グループから、新たに クルーズ旅行の事業 をスタートさせるとの発表がありました。
その名も、ヴァージン・ヴォヤージュ (Virgin Voyages)
ヴァージンのホームページ(英語サイト)によると、3隻の船をイタリアの一流造船会社 フィンカンティエリ (Fincantieri)と契約を結んだとの事です。
来年2017年から船を作り始めるとの事で、1隻目の船は2020年にアメリカのマイアミ港から処女航海の予定です。
その最初のクルーズ船は、乗客2700人以上とスタッフ1150名が乗船予定で、カリブ海クルーズがメイン。
その後、2021年と2022年に新たな2隻の船が予定されているとのこと、楽しみですね。
ヴァージン・ヴォヤージュは、環境にも気を配ります
大型船の多くは燃料に重油を使っていて、そのことで硫黄や窒素が排出される為に 大気汚染 の原因になると言われています。
その点では、特に ロイヤル・カリビアン社の 「ハーモニー・オブ・ザ・シーズ」 の評判が悪く、クルーズ船好きの私としてはとても残念です。
しかし、ヴァージン・ボヤージュでは環境に優しい 画期的な技術 を使い、環境汚染にも気を使ったクルーズ会社という点でも好感が持てます。
環境に優しい技術とは?
その 環境に優しい技術 とは、クライメオン(Climeon)熱発電システム というもので、低グレードエネルギーをクリーンな電気に変える技術です。
ヴァージンでは、この「クライメオン・オーシャン」というシステムを自社のクルーズ船3隻に導入すると発表しました。
これは、主要クルーズ会社では 初 の環境に優しいクルーズ船なのだそう。
気になる 導入による環境的影響は、船1隻ごとに年間推計5400トンのCO2(二酸化炭素)削減となるとの事。
これは、18万本の木が30年間かけて吸収するCO2の量と同じなのだそうです。
なんか数字が大きすぎてピンと来ませんが、環境にも気を使ったクルーズ船 と聞くと、とてもイメージが良いですね。
私が期待していること
私が今回のニュースを目にして、密かに期待している事は クルーズ旅行の値段 です。
ヴァージン・グループには、航空会社のヴァージン・アトランティック航空の他に、マイアミにはヴァージン・ホテル (Virgin Hotels) があるため、クルーズ船 ・ 航空券 ・ 前泊のホテル など、それらをセットで販売するのでは?と予想しているからです。
全てを同社で企画・販売すれば、値段も安くする事ができると期待しています。
更には、ヴァージン・アトランティック航空のエア・マイレージ・プログラムである、フライングクラブ (Flying Club) のマイルも貯めやすくなるのでは?と楽しみにしています。
まとめ:
処女航海が2020年予定という、まだまだ先の話ですが、これから更に詳しい ヴァージン・ヴォヤージュ に関するニュースが発表されるのを楽しみにしたいと思います。
その前に、一度は カリブ海クルーズ を経験してみたいものです。